アニサキス

アニサキス摘出の胃カメラ希望の方へ

アニサキス症は激しい腹痛を抱えるので、当院ではできる限りの対応を行っております。
胃アニサキスの場合、魚介類を食べてから数時間(4~8時間)経過したのちに、激しい腹痛が現れます。「アニサキスかもしれない」「魚を食べたあとに腹痛が起きた」と心当たりのある方は、当院まで連絡ください。

アニサキス症とは

アニサキス線虫の幼虫が入った魚介類を摂取することで発症します。口から侵入したアニサキスが胃などの消化管壁を突き刺し、局所的なアレルギー反応を起こします。
口腔や小腸、大腸などでも起こりますが、大部分は胃で発症します。
季節や気温を問わず発症者が現れるので、一年中注意する必要があります。

症状

  • 腹痛(上腹部・下腹部)
  • 吐き気
  • 嘔吐
  • 発熱

軽症の場合は、腹部の違和感だけが起きる程度で済みます。また中には無症状の場合もあり、内視鏡検査時に偶然発見された方も少なくありません。
胃アニサキスの場合は、アニサキス幼虫が寄生していた魚介類を摂取してから、4~8時間で腹痛を発生するケースが多いです。腸管アニサキス症の場合は症状が現れるまで、数時間~数日かかると言われています。

原因

アニサキス幼虫が寄生する魚はイカ、ホタルイカ、サバ(シメサバに多い)、サンマ、タラ、サケ、ホッケ、メバル、シイラなど、多岐にわたります。

アニサキスは本来、イルカやクジラなどの海産哺乳類の体内に寄生し、そこで成虫になります。成虫のアニサキスから産み落とされた卵は、クジラなどのフンと一緒に海中へ排出されます。その卵はオキアミというプランクトンの甲殻類に寄生し、次にオキアミを食べる魚へ寄生します。こうしてアニサキスは寄生先の魚が海産哺乳類に食べられるまで、寄生先の筋肉や内臓部分に潜み続けます。
そのアニサキスの寄生先の魚を食べることで、アニサキス症を発症します。

診断

まずは問診時に、症状(腹痛・吐き気、嘔吐などがないか)と、その症状が現れたタイミング、食事内容をお聞きしてから鑑別します。アニサキス幼虫に寄生した魚介類を摂取してからアニサキス症を発症するまでの時間は、7時間以内が50%、24時間以内が95%だと報告されています。なお、アニサキス幼虫に寄生した魚介類を摂取してから、5日後に発症するケースもあります。
内視鏡で胃アニサキス症と診断した際は、アニサキス幼虫の除去を行います。

治療

最も確実な診断・治療法は、胃壁に潜むアニサキスを内視鏡で目視し、除去することです。
ただし寄生しているアニサキスは1匹とは限りません。過去に56匹ものアニサキスを除去した事例もあります。アニサキスを除去した後は、すぐに痛みがなくなる方も多いです。必要に応じて提携する医療機関をご紹介させていただく場合もございますが、まずは当院にご相談ください。

予防

アニサキスは「60度以上で1分加熱」、または「-20度で24時間以上冷凍保管」することで死滅します。アニサキス幼虫は魚の内臓にいることが多いので、内臓の生食はやめましょう。
また、魚介類の死後に、内臓に潜んでいたアニサキスが筋肉へ移動するケースもあります。購入した魚の内臓はすぐに処分して、アニサキス症の発症リスクを抑えましょう。
アニサキスは食用酢や醤油、ワサビなどの薬味・調味料で加工しても死滅しません。魚を生で食べるときは、目視してアニサキスの有無を確認しましょう。

一番上に戻る
24時間WEB予約24時間WEB予約 事前WEB予約事前WEB予約 LINE予約LINE予約