CT検査

CTとは

CT(Computed Tomography)は、体を輪切りにした断面図を観察できる「コンピューター断層診断装置」です。X線を360度回転させながら人体に当てて断面図を撮影します。一般的なX線検査や超音波検査では発見が難しい部分もCTであれば詳細に調べることができます。頭部や頸部、心臓や大動脈、気管支や肺などの胸部、肝臓や腎臓などの腹部といった全身の病変の診断のために使用します。

マルチスライスCTスキャナ

当院に導入されている「Aquilion Start」は、高機能マルチスライスCTスキャナです。被ばく線量を最大75%低減できる逐次近似画像再構成「AIDR 3D Enhanced」が搭載されており、撮影したデータに対して複数のノイズ低減処理を組み合わせて、低線量で撮影した場合でもノイズの少ない画像が生成可能です。 また、搭載された高速コンピューターが画像を生成するため、短時間にクオリティの高い画像を得られます。

 

マルチスライスCTスキャナのメリット

メリット1

より精緻な画像を得られます。
データを採取する検出器のスライス幅が非常に薄く、従来の機器よりさらに立体的で詳細な画像を抽出することができます。微細な病変など、これまでは得られなかった情報が得られるため、正確な診断に大きく役立ちます。

メリット2

撮影対象の部位に合わせてX線量を自動的に設定して撮影することで、これまでのCT検査に比べて大幅に被ばく量を低減します。

メリット3

従来のCTと比べて、精度が高い検査を短時間に行えます。またゆったりとした設計なので、動きを制限される方でも無理のない姿勢で検査を受けていただくことができ、患者様の負担を最小限に抑えています。

検査の種類

頭部CT検査

先天性の脳の病気(水頭症など)、外傷による頭蓋内の血腫、脳腫瘍などの検査に使われます。大きさや場所、種類、良性・悪性、障害範囲などを調べ、診断に役立てます。
検査中は息止めが不要であり、寝ているだけで検査可能です。

頸部CT検査

咽頭、喉頭、甲状腺、扁桃腺、頸部リンパ節など、超音波検査では正確に調べられない部分を調べることができます。また甲状腺の周りの臓器がどういった位置関係にあるのかを把握する必要がある場合や、術後の再発の有無を確認するなどにも有効です。なお撮影時には、「唾を飲みこまないでください」という合図を送って画像のボケを防止しています。

胸部CT検査

肺や気管、気管支といった呼吸器疾患や胸部臓器の腫瘍などの診断に使われます。特に肺がんや肺炎の状態を正確に把握するためには不可欠です。
検査では息を吸ってから3秒~5秒程度の息止めをお願いしています。息止めによって呼吸によるボケを防止し、胸部をできるだけ広く撮影できます。

腹部CT検査

肝臓、腎臓、膵臓、胃、大腸、子宮、卵巣といった腹部臓器を詳細に調べることができます。原発の悪性腫瘍の有無、炎症などを診断するために行います。また、腹部リンパ節への転移、周辺臓器への関連などを調べるためにも用いられます。消化器穿孔、胆石、胆のう炎、膵炎、黄疸、尿路結石、解離性大動脈瘤、膿瘍などの有無も確認できます。検査時には、息を吸ってから3秒~10秒程度の息止めをお願いしています。これによって呼吸による画像のボケを防止して、腹部を広く撮影できます。
腹部は食事によって形状や大きさが変化するなどの影響を受けやすいため、検査前に食事の制限が必要になるケースもあります。事前に制限の内容を詳しくお伝えしますので、ご不明なことがありましたらお気軽にご質問ください。

CT検査を受ける際の注意事項

心臓ペースメーカーや埋め込み型除細動器をご使用されている場合、CT検査を受けることはできません。
また、妊娠中の方、妊娠の可能性がある方もCT検査を受けることはできません。

料金表

単純CT検査 約6,000円

3割負担の場合の目安の料金です。詳細はお問合わせください。

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